輸血が必要な状況は緊急性を要する場合もあり、即座に対応できることが重要となります。動物医療ではヒトと違い、様々な理由で血液の輸送が難しくなっています。それぞれの病院で血液を確保しないといけないことがほとんどです。当院では血液の保存技術を利用し、1頭でも多くの動物に「適切な医療を適切なタイミング」で提供できることを目指しております。
犬の血液型

犬の血液型は、DEA式という分類方法を用います。DEA1.1、DEA1.2、DEA3〜8と8種類以上あり、それぞれが(+)か(-)かによって分類され、実際の血液型は13種類以上あると言われています。輸血においては、DEA1.1が重要となります。
当院では、事前にクロスマッチテストを行い、輸血による副反応のリスクを減らし、より安全な輸血をおこなっています。
猫の血液型
猫の血液型は、A型、B型、AB型の3種類です。日本において最も多い血液型はA型ですが、品種(ブリティッシュショートヘア、スコティッシュフォールド、レックスなど)によっては、B型/AB型が多いこともあります。
輸血の適応症
- 外科手術
- 出血性ショック
- 貧血(非再生性貧血、溶血性貧血)
- 播種性血管内凝固(DIC)
- 止血異常 など
「献血に協力して頂けるワンちゃん・猫ちゃんを募集しております。」
動物の高齢化に伴い、輸血を必要とする動物が増えています。
それに反して、献血にご協力して頂ける方はまだまだ少なく、輸血という選択肢を選ぶことができずに亡くなってしまう動物がたくさんいます。
献血は皆様の善意によって支えられています。献血に協力して頂ける方には、病院としても様々な面で協力させて頂いております。
募集要項
| 年齢 | 1〜7歳(これ以上の場合は獣医師の判断によります) |
|---|---|
| 体重 | 犬:10kg以上 猫:4kg以上 |
| 予防 | 犬:混合ワクチン・狂犬病ワクチン・フィラリア予防済み 猫:混合ワクチン済み |
| 生活環境 | 犬:室内・外どちらでも 猫:完全室内飼育 |
※ 状況により、採血時に沈静をかける場合がございます。ご了承いただける方にお願いをしております。
輸血症例
- ダックスフンド 避妊メス 多発性骨髄腫
他院にて多発性骨髄腫と診断され、投薬による治療効果が十分に得られず、貧血が進行していました。輸血が可能な動物病院を探されていた中で、当院にて輸血を行うこととなりました。輸血後は貧血が緩和され、体調の改善が認められました。