【イヌ】【ネコ】慢性腎不全の基礎の基礎①
2017.12.20 -[ハムスター]
またまた、ゆっくり更新失礼いたします
今回は、症例数の多い病気上位に君臨する
慢性腎不全についての記事になります。
気が付けば年末です
日常はいつもと変わらないのに、なんとなく特別感が出ているこの時季が好きな獣医師youです
妻さんへのクリスマスプレゼントが非常に悩ましい今日この頃です。
今回から数回に分けて慢性腎不全について書いていこうと思います。
とてもよくある病気なだけに、治療や診断方法も多岐に渡ります(一応、ガイドラインはあったりするのですが…)。
病院によってもそれぞれ治療にクセがあったり、言ってることが違ったりで結局何が正しいの
と言われる事もしばしば
診断から治療にかけて、やる事やれる事がとっっっっっっっっっっっても多いのでしばらくはこのテーマでお話ししていく事になりますが、お付き合い下さいませ エェ━(´Д`υ)━・・・
よくある病気なのに、よくわからない病気にしてしまっているのは獣医師側の責任ですね
(ゴメンナサイ)
今日は病気の説明に入る前に、普段私達のために頑張ってくれている腎臓さんについて考えていきたいと思います。
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○腎臓は2つ
背骨の両側に1つずつ、計2つあります。
動物種によって若干の違いはありますが、ソラマメみたいな形をしています。
ちなみに、茶色いんですよ
○腎臓っておしっこ作るところでしょ?
そう!その通りです
血液をろ過して必要なもの(タンパク質や糖分など)といらないもの(余分な水分、塩分、老廃物)を分けて、いらないものをおしっことして捨てています。
でも、実は他にも重要な仕事をしています
○他にもこんな機能が
a・作ったおしっこを濃縮して濃くしている
b・血液を作るホルモン(エリスロポエチンと言います)を作っている
c・ビタミンDを活性化している(カルシウムの吸収などに重要です)
d・血液中の電解質(ナトリウム、リン、カリウムなど)のバランスをとっている
e・血圧の調節もしている
などなど。
いやいや、頑張ってくれていますね
○なので、腎不全になると上記の機能が壊れて様々な症状が出てくる
a・薄いおしっこを多量に出す→だから、喉が乾くので水をたくさん飲む
b・貧血になる
c・上皮小体機能亢進症になる(上皮小体はビタミンDが不足すると頑張っちゃうのです)
d・電解質のアンバランスが起きる
e・高血圧になる
などなど。
○だから腎臓病の時には色々な検査をするんです
腎臓が疑わしいのは明らかなのに、なんであれこれ検査されるんだろう
と思った方もいるのではないでしょうか。
腎臓さんはあちこちで大事な仕事をしているので…その影響を見ているのですね
なので、ご協力をお願いします
と、いう事で次回は
・慢性腎不全になってしまう原因
・検査の解釈の仕方
について考えていきたいと思います
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“勝手に猫コラム”
Q;うちの仔、ずっとこたつに入っているんだけど干からびてないか心配になります
A;暑ければ自分で出てきますので大丈夫ですよ
でも、確かに高齢になってくると寝ている間に脱水してしまう事も考えられます。
たまに様子を見てあげたほうがいいですね
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余談、
こたつ…
こたつ、いいですよね
(勝手に〜コラムに関連して)
我が家も最近、家にいる時間は
ほとんどをこたつで過ごしています。
ぬくぬくしてて
一旦入ってしまうと
出られないのが
こたつの魔力(みりょく)ですよね
そんな魔力に我が家のニャンコたちも
支配(魅了)され…
体温調整をする際も、
まるで、
人間のよう。
必殺半分だけ出る〜
いつそんな技を身につけたの…
これだとお腹冷えなくていいにゃ

これ、つみさんも同じことをします
と、いうよりつみさんがやっていたのを
うなさんが真似た、という感じ。
その姿のつみさんは写真に収めていなかったので
変わりに…
なんにせよ

