【イヌ】【ネコ】慢性腎不全の基礎の基礎③
2018.1.4 -[ハリネズミ]


ヽ(゜▽、゜)ノ
年末年始はずっと食べ続けている獣医師youです( ´艸`)
(ホントハ、イツモイツモタベツヅケテイマス)
お正月というだけでお祭り気分になっちゃうので仕方ないですね(言い訳)
このブログ共々、今年もよろしくお願いいたします(。´・∀・)ノ゙
前回
【イヌ】【ネコ】慢性腎不全の基礎の基礎②
https://ameblo.jp/you-juisi/entry-12337171763.html
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年末から続けている
慢性腎不全特集は
まだまだ続きます┐(´∀`)┌ヤレヤレ
今回は治療を中心に書いていきますが、これがまたやること多い
なので、どこまでならやれるのか(手間の面でも、費用的にも)よーく獣医師さんと相談しましょう。
○慢性腎不全は治る病気ではない
突然こいつは何を言っているんだと、思われるかもしれません
でも一度壊れてしまった腎臓は再生しないのです。
なので、少しでも気分を楽にしてあげたり、
腎臓の負担を軽くすることを目標にします。
(それでもだんだんと悪化してしまうんです)
もちろん、何もしないより寿命は格段に伸びるというデータはあります。
○ストレスを取り除いてあげよう
手術や麻酔はリスクが高くなるので、できればやりたくないです。
(それでもどうしようもないことはありますが)
特にネコさんでは、騒音や寒冷が腎不全につながる例も多いです
○脱水を改善してあげる
脱水は腎臓に大ダメージを与えます
食欲がない場合は入院にて静脈内点滴をする必要がありますが、回復に2〜3週間かかることも
食欲があるなら、通院か自宅で皮下点滴をしていきます。
ネコさんの腎臓病は、体の水分を勝手に捨ててしまう病気なので飲み水だけでは追いつかないことが多いです。
ただし
高血圧や心臓病・甲状腺の病気を持っている場合は要注意
あまりたくさん点滴をすると肺に水が溜まってしまう(肺水腫)ことがあります
○食事療法を考える
初期から腎臓病食に変更することで、しない仔に比べて2〜3倍長生きするというデータがあります(ワンちゃん、ネコさんどちらもです)。
低タンパク食にすることで腎臓の負担を減らしたり、気持ち悪さの軽減を期待できます。
他にも、リンやナトリウムを制限するなどの必要があります。
もちろん、自分で考えて作る必要はありません
療法食という、便利なものがあります
ただ、腎臓病のご飯ってなかなか食べてくれないんですよねーーー
腎臓病で食欲が落ちているだけなのか、ただの好き嫌いなのか見分けるのは難しいのですが…
(*´Д`)=з
そういうときは今のご飯に混ぜつつつ、ゆっっっっっっっっっっっくり変更していくとうまくいくことがありますよ(。+・`ω・´)キリッ
(場合によっては1〜2ヶ月かけて変更することもあります)
今回はこんなところにしておきます。
この調子だと後2回くらいは腎不全の話が続きそうです
そろそろ飽きてきました
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*慢性腎臓病は重症度に応じてステージ分けされます。
なので、このステージではこの治療というガイドラインもあるわけですが…
なんだか難しい文章になってしまうので、
ブログでは病気をより身近に感じていただくため、この様な書き方になっています。
ご了承くださいませε- (´ー`*)
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“勝手に猫コラム”
Q;うちの仔のでっぷりとしたお腹がすきなんです
A;ですよねー、可愛いですよねー
でもですねー、糖尿病のリスクが4倍・関節疾患のリスクが5倍って言われてますよー。
糖尿病でしっかり治療が必要な状態なら、軽く数十万円はかかりますよー。
怖いですねぇ。
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余談、
改めまして、わたくし妻さんからも、
明けましておめでとうございます
今年もこのブログ共々よろしくお願いします!
お願いしますにゃ〜






