今週もお越しいただきありがとうございます

 

 

 

 

獣医師のyouです٩( ᐛ )و

 

このブログは、動物を愛し過ぎてしまった人がもっと動物のことを知りたいという欲望を叶えるための場所です。

（なんとなく言ってみたくなっただけです。誰にでも読んでもらいたいです。）

 

 

登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

；私、獣医師youでございます。

　　ちゃんとした診察とは…が最近の疑問。

　　誰に似ているのかAIが判定してくれるアプリで「大谷翔平」と言われました。

　　

；動物看護師。獣医師youの飼育員でもあり、このブログのイラストレーター。

　　 炊事担当、妻さんです。

　　 アプリに「芦田愛菜」に似ていると言われ困惑中。

 

；おたまちゃん。最近人間界にデビューした女の子。0.5歳。

　　 将棋のひふみんにそっくり過ぎて将来が不安。

　　 

；2匹のニャルソック。つみれ（三毛）・うなぎ（黒白）と呼ばれている。

　　　　アプリによれば…猫は顔として認識しないみたいです。

 

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相変わらず妻さんの食欲が止まりません。

 

 

「毎回そんなに食べて大丈夫しかも油物ばっかり。」

 

「え知らないの油は熱に弱いから加熱をすれば０（ゼロ）カロリーだよ。」

 

「…意味わかりません。（どこかで聞いたセリフだし）」

 

 

「中華に洋食、ピザパスタ」

「あうあうあー（ウマーベラスウマーベラス）」

 

 

「おうふ…。（胃もたれが…）」

 

 

今週も平和です。

 

 

 

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前回に引き続き、

フクロモモンガさんの自咬症

について書きたいと思います。

 

 

前回のブログ

【フクロモモンガ】３大疾患　気になったら徹底的にやるタイプ。自咬症①

 

 

でお分かりいただいた通り、自咬症は結構派手な病気です。

さらに原因やその程度も様々なのでなかなか難しいです。

 

 

 

○でも、やること（やれること）は決まっています

簡単にまとめると、

 

「とりあえず自咬症を起こした部分を治療しつつ、早めに原因を見つけてあげること」

 

まぁ…何を当たり前のことを、と言われるかもしれませんが相手がフクロモモンガさんだろうと難しい病気だろうと基本は同じなんです。

 

 

 

 

 

○原因を見つけるために検査が必要かどうか考える

例えば、

・膿が出ている→どのような菌に感染しているのか確認する（感受性検査）

・ボコボコしている、膨らんでいるなど→腫瘍の可能性を考える（細胞診・病理）

・骨が曲がっている→骨折はないか（レントゲン）

・下痢をしている→お腹が痛い（糞便検査やエコー検査など）

・肛門付近を気にしている→肛門腺が溜まっている

 

などなど。

もし原因が見つかれば治るかもしれないので、慎重に考える必要があります(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

 

○まずは傷口の治療から

傷口の場所や大きさでかなり違ってはきますが、まずはしっかり止血をします。

汚れていなくても、少なくとも洗浄は行った方が良いです。

噛んでいる＝口の中の菌が多量に入り込んでいる、ということですので。

 

さらに、お肉が死んでしまっている場合にはその部分を切り取って（壊死部は細菌の大好物です）、縫合する場合もあります。

 

 

 

 

○エリザベスカラーを装着する。

傷口は、本人が触る限り絶対に治りません

 

これを阻止するためにエリザベスカラーをつけましょう。

（本人の性格上、着けられないこともあります）

 

ただ、欠点としてご飯を自分で食べられなくなることがあります。

なので着けた後は自分でご飯を食べられるかどうか、ちゃんと観察してあげてください。

場合によっては一つ一つ手であげる必要があります。

 

 

 

 

○抗生剤や鎮痛剤を使う。

傷口に感染があっても治りません。

見た目は大丈夫そうでも、後でグチュグチュになってしまうことも

なのでしっかり抗生剤を飲ませてあげてください。

 

また、傷口は痛いので鎮痛剤も混ぜてあげると良いと思います。

 

○多頭飼いにする

単独飼育による精神的な問題が原因の場合に有効です。

 

１〜2頭増やすことで、ほとんどの症例で自傷行為が見られなくなったとの報告があります。

 

…とは言っても、ですよね

多頭飼いはそう簡単な話ではないですよね。

 

 

 

 

○最終手段

一応、奥の手はあります。

かじってしまうのがいけないなら…歯を短くしてしまえば良いですよね

 

ただし、問題があるんです。

まず、フクロモモンガさんは歯を短くしてしまうと二度と伸びてきません

さらに歯の髄が見えてしまうことや、不正咬合が起こる問題なども考える必要があります。

 

 

 

最後になりますが、

これらの処置は鎮静下で行う必要がある

（場合によっては、カラーをつけるだけでも必要）

ので麻酔のリスクについてもご理解いただく必要があります

 

治療と言っても簡単にできないのが難しいところ。

獣医さんと十分に話し合った上でやってあげてください

 

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“勝手にイヌコラム”

 

Q;鼻が濡れているのは何のため

A;匂いをしっかりキャッチするため、らしいです

　ちなみに、涙が鼻涙管という管を通って鼻に流れ出ているので濡れているんです。

 

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余談、

 

離乳食の始まったおたまちゃん

ありがたいことに何でも食べてくれます

 

最近は私たちが何かを食べていると

自分も食べたい！と訴えてくるように

 

外食中でも食べたいアピールでグズリ出すので

そろそろおたまちゃん用に

離乳食を持ち歩かなきゃな〜と

考える妻なのでした。

 

 

 

 

今週はここまで