【ウサギ】3大疾患 意外と多い、子宮の病気。②
2019.4.4 -[ハムスター]
春本番てところでしょうか
(毎回ですが、ブログは2〜3週間前に書いています。そのため、なんだか未来に向けてのお手紙みたいになってしまっています。)
いつもお世話になっています。
獣医師のyouです。
登場人物紹介
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;筆者です。獣医師です。youと呼んでください。
獣医師になろうと決めたのは高二の夏でした(ちょっと遅い)。
好きなあの子が「獣医さんってかっこいい」って言ったから…ではなく、
もっとちゃんとした理由だったはずです。
;動物看護師。獣医師youの妻さんも兼任。新米ママでもあります。
なんで獣医さんと結婚したのと聞かれた時の返答はなんだか有耶無耶です。
最近、ワーキングプアとはなんだか知りました。
;おたまちゃん。人間になるには100年はかかりそうな0歳児。
わーきんぐがどうとか、ぷあがどうとかそんなことしりません。
食べ物を持っている人のストーカー。
;2匹のニャルソック。つみれ(三毛)・うなぎ(黒白)と呼ばれている。
つみさんは日中、一切姿を現しません。
もはやなんのために生きているのかわからないほど寝ているようです。
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毎年、我が家のコタツは6月の梅雨が終わるまで出ています。
肌寒いくらいですぐスイッチを入れてしまいます。
ぬくぬくしながらうたた寝をするのが気持ちいいんですよね
ただ、ちょっと狭い。
寝返りを打つには高さが足りない。
隣に妻さんがいると、お互いに動けないほどギュウギュウです
さらに足元には二匹の猫が絡みついてきて、おたまさんが腕枕で寝てしまった時にはどうにもこうにも身動きができなくなってしまいます。
こんなに一箇所にまとまらないでもっと広く家を使えばいいのに 笑
学生時代も含めて15年愛用したコタツにお別れを告げて、大きなものに変える時がきたのでしょうか。
妻さん「買って」
買います。
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「病院の作り方」については、ちょっと期間をいただきたいと思います。
ということで前回の続きにて時間を稼ごうかと思います 笑
ウサギさんの子宮疾患についてのお話でしたね
忘れている方は、
前回
【ウサギ】3大疾患 意外と多い、子宮の病気。①
https://ameblo.jp/you-juisi/entry-12446544646.html
をもう一度読んで、復習しておいてください
○尿に血が混じっています(子宮疾患の症状)
と訴えて病院に来る方はかなり多いです。
でもこれ、子宮の病気を疑わないといけません
それはなぜか
皆さんは、ケージにしてあるオシッコが赤い=血尿と考えるのが普通かと思いますが、女の子の場合、尿に混じった血は「膀胱からの出血」なのか「子宮からの出血」なのか見分けられません。
出口は一緒ですから。
「膀胱炎なら頻尿になりますよね
」
と言われることもありますが、子宮が病気で大きくなっている場合には膀胱が押されて頻尿になっている場合もあります。
ですので、この様な場合には膀胱から直接オシッコをとって検査する必要があります。
○他の症状は
もちろん、他にもたくさんの症状があります。
発情期ホルモン(エストロゲン)がたくさん出ている状態なので、それに伴う状態を考えればいいのですが…
・乳腺の異常
・肉垂(首回りのタプタプお肉です)を咬む
・過剰な発情
・攻撃性が増す
・毛を抜く
と言った症状があります。
子宮腺癌では、肺に転移することが多いので呼吸がおかしいと言った症状が出ることもあります。
○検査や診断は
いつものごとく、色々なツールを用いて確かめていきます。
五感(触診などですね 笑)、レントゲン、尿検査、超音波検査、血液検査
が一般的です。
ただし、子宮の病気を確認できてもこれだけでは「腫瘍性or非腫瘍性」、「良性orガン」は区別できないので病理検査も行います。
○最も有効な治療は手術
どんな子宮の病気だったとしても、一番有効なのは卵巣子宮全摘出術(避妊手術ですね)となります。
万が一ガンでも、転移する前にとってしまえば大丈夫なわけですから。
その後、何が原因だったかによって治療法は変わってきます。
○手術ができない場合には
体調の問題、費用の問題、手術が嫌い、など理由は様々かと思いますが、その様な場合には対症療法となってしまいます。
出血している=止血剤
菌が関与しているかもしれない=抗菌薬
と言った具合です。
○子宮の病気にならないために
最も有効なのは、若い頃に避妊手術をしてしまうこと。
大体、2歳くらいまでにやっておくといいでしょう、といつか偉い先生が言っておりました
ただ、麻酔のリスクもあるのでよーく相談してから決めてください。
特に血尿なんてものが見られたらすぐに病院へ行ってください。
ウサギさんは、あまり体力がないので待ってくれません
最後、駆け足でまとめてしまいました
でもこのブログを読んでくれている、勉強熱心な皆様はきっと理解してくれるはず。
次回はまた「病院の作り方」についてです
お楽しみに。
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“勝手にイヌサル
コラム”
Q;犬猿の仲って言うけど、実際どうなの
A;確かに、そんな諺もありましたね。
私の父と母は戌年と申年。よく喧嘩はしていたような…笑
実際には、仲良く暮らしていける場合もあります。要は性格の問題ですよね。
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余談、
道行く桜が満開になり春らしい景色になってきましたね
皆様はお花見しましたか?
ただまだ風が冷たいので、風邪など気をつけてお過ごし下さい
最近、動物園巡りをしている我が家。
いくつか巡った中で今のところ私も獣医師youも気に入った動物園をご紹介します
兵庫県姫路市にある
姫路セントラルパークという動物園です。
ここは動物園としては少々お値段は高めですが、遊園地も同チケットで入場可なのと、サファリエリアには自家用車で入れ、まじかで動物さん達が見れます
広大な敷地で迫力のある動物園でした
またおたまちゃんがもう少し成長してから行きたい動物園です
(今回は近くに動物さんが接近して来てもキョトンとしていたおたまちゃんでした)
今週はここまで。
最後までありがとうございます
また来週