【フクロモモンガ】黒くて大きな瞳がチャームポイント!でもそれが問題になることも。(眼の病気)②
2020.6.5 -[ハリネズミ]
雨の日は病院が静かでブログが捗ります。
これが大雨になると院内がビチャビチャになるのは困ったものですが。
獣医師のyouです。
登場人物紹介
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;筆者です。いつもは小動物の診察をやっています。
それ以外は…何もやってないですね 笑
普段、病気だけは流行りに全力で乗っかる私ですが、今のところ元気です。
;動物看護師長。おたママ(おたまのママ)。たま奥(たまに私、youの奥様)
近頃とても暑がり。
一緒にいる私はとても寒い。
;OLさんと同じくらい食べる2歳児。お腹でかい。おたまと呼ばれる。
こちらも暑がり、というか熱い。
ベタベタされるとベタベタします。
このベタベタが本当に汗だけならいいのですが。
;二匹の猫。つみれ(つみさん)・うなぎ(うなさん)と呼ばれます。
この二匹は寝過ぎ。
これだけ寝ているのに筋肉が衰えないのは夜中に駆け回っているからか。
;病院ハリネズミのウニ子です。寝過ぎ。
こちらも何のために生きているのか分からないほど寝る。
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このブログがアップされる頃、自粛ムードはどうなっているでしょうか。
自宅でテレワークの方、それはそれで大変ですよね。
スタッフA「いいなぁ、自宅勤務」
「いやいや、それはそれで大変みたいだよ、色々と。」
スタッフB「いいなぁ。」
「だからね、ご家族も大変なのよ。家にいるっていうのは。気を遣うだろうし…」
スタッフC「いいなぁ。」
「…おぅ。そうだな。」
妻さん「いいなぁ」
「あーーーーーーもう。みんな交代で1週間ずつ休みじゃーー。自宅勤務している方はお休みとは違うんだけどね
」
というわけで、しばらくスタッフが少ない中での診察となります。
ご迷惑をおかけいたします。
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相変わらずマニアックな内容ですみません 笑
フクロモモンガの眼の病気
についてまとめております。
今回は具体的に病気を例に挙げて説明していきますね
前回
【フクロモモンガ】黒くて大きな瞳がチャームポイント!でもそれが問題になることも。(眼の病気)① https://ameblo.jp/you-juisi/entry-12596708498.html?timestamp=1590758602
○やはり多いのは眼の外傷
いわゆる、結膜炎や角膜潰瘍というもの。
前回のお話にあったように、フクロモモンガさんは眼が突出した作りになっています。
さらに「威嚇まばたき反応」が無いことから目にゴミは入り放題。
原因として多いのは、
・同居のフクロモモンガさんとのケンカ、じゃれあい時の事故
・ケージ内のもので擦ってしまう
・自分の爪で引っ掻いてしまう
あたりでしょうか。
気をつけていても起こる時は起こるのでどうしようもない部分はあります。
○その治療は
基本的にはワンちゃん、猫ちゃんと同じで点眼薬をやっていくことになります。
問題としては、点眼薬をできるかどうか。
飼い主さんが保定をできない、捕まえることができないなんて場合にはやれることがなくなってしまいます。
(他の方法もありますが、治癒率は落ちます。)
なので、普段からスキンシップをとって扱いに慣れておいてくださいね。
○白内障にも要注意。
眼が白くなるアレですね。
原因は色々と考えられますが、大きく先天性のものと後天性のものに分けられます。
〈先天性〉
・遺伝的なもの
・母親の肥満
・母親の栄養の偏った食餌
〈後天性〉
・ビタミンA不足
・幼少期の感染
・高血糖
気付きました
原因の多くは食生活が原因だったりします。
前回お話しした牛乳も問題の1つ。白内障になる可能性があるので、あげないようにしてくださいね
○その治療は
イヌネコさんだったら手術ということもありますが、フクロモモンガさんではかなり難しい。
ということはやっぱり点眼薬をやることになります。
と言っても完治を目指すものでは無く、進行を遅らせる治療になってしまいます。
フクロモモンガさんの病気は、治療をどうのと言うより、病気にさせないことが大事です。
と、病気の紹介になってしまいました。
そもそもフクロモモンガとか見たことないよ
と言う方の方が多いかもしれませんね 笑
是非この機会に興味を持ってみてください。
では、また。
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“勝手に動物コラム”
Q;毛の色や模様って大きくなったら変わるの
A;変わることもあれば、変わらないこともあります。
高齢になると色は薄くなることが多いですが、中には濃くなる場合もあります。
また、新しい模様が浮き出てくることも…。
模様かと思ったら腫瘍ということもあるので、一概に大丈夫とは言えないですが。
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余談、
気づいたらあっという間に6月に突入しましたね
もう1年も折り返し地点
は、早い
何だか、起きて食べて仕事して食べて寝て起きてしかしていない気がします
このままじゃグダグダと、また1年が過ぎてしまう
少しゆっくりじっくり今年の半年間の自分を振り返って残りの半年どう過ごすか考える時間を設けようかと思います
話は変わって、
当ブログの筆者が院長の「ガイア動物病院」、
待合室が梅雨仕様になりました
可愛らしいのでご紹介させて下さい
感染症も落ち着いたと言えど消滅したわけではないので、今後も体調には気をつけてお過ごし下さい
今週はここまで!
最後までお付き合い頂きありがとうございます!
また来週