【ウサギ】ウサギの避妊手術②
2020.7.31 -[ご挨拶]
胃もたれには暖かいお茶がよく効きます。
が!冷たすぎるくらいのお茶が好きです。
獣医師のyouです。こんにちは。
登場人物紹介
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;筆者です。イヌネコさんなど小型哺乳類の診察をしています。
以前、中国の屋台でサソリを買って食べました。
エビの唐揚げと似た様な味でした。
;動物看護師長。おたママ(おたまのママ)。たま奥(たまに私、youの奥様)
芋虫なら食べたことある。
一瞬で吐いて、ご両親に「食べ物は粗末にするな」と怒られたそう。
;OLさんと同じくらい食べる2歳児。お腹でかい。おたまと呼ばれる。
どんなものでもとりあえず口に…と思いきや、虫は怖いらしい。
;二匹の猫。つみれ(つみさん)・うなぎ(うなさん)と呼ばれます。
我が家に虫がいないのは彼らのおかげだと思います。
;病院ハリネズミのうに子です。
虫ムシムシ虫ムシぃぃぃぃ
毎晩の様子です。
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院内で、てんとう虫の赤ちゃんが発生しております。
安定した気温と、雨風も防げて天敵もいない。
最高の環境で孵化していただいたと自負しております。
ただ、診察中に壁を歩いているのを見つけてしまうとソワソワしてしまうのでもう少しお控え頂きたいところ。
見つけたらそっと逃してあげてください
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前回から引き続き、比較的基本的な話題です。
ウサギの避妊手術
についてです。
前回
【ウサギ】ウサギの避妊手術①
は、何のためにやるのか、麻酔のリスクはなどについてお話ししました。
今回は、手術のリスクが上がる or 見送る必要がある条件について書いてみます。
○食欲低下がある
これは前回もチラッと書きましたが、麻酔による死亡リスクが高くなる理由の1つです。
ただ、子宮の病気はよほど進行しない限り食欲の低下は見られません。
他に隠れている病気が無いか、もう一度検討する必要があります。
○血液検査で肝臓や腎臓に異常値がある
手術では、様々な薬剤を使います
また、血液の循環も悪くなります。
その薬剤を分解するには肝臓の機能が必須ですし、循環が悪くなると腎臓に負担がかかります。
まずは内科的な治療でそれらを改善できないか検討する必要があります。
○子宮や卵巣の癌を疑う場合
全身麻酔は肺の健康状態も重要です。
もし肺に腫瘍が転移していたら、麻酔中に呼吸できなくなる可能性がとても高くなります。
しっかり手術前にレントゲンを撮りましょう。
○極度に太っている場合
太っていると、手術の難易度が上がります。
子宮や卵巣、太い血管の周りにも脂肪がついているため1つ1つの作業に時間がかかり、結果麻酔の時間も長くなります。
緊急性がない場合、体重を落としてから手術を行うことも考えて良いと思います。
太っていたから手術できずに亡くなってしまった…なんてことがない様に、普段から気をつけて欲しいところです。
○極度に神経質な場合
避妊手術はお腹を開ける手術になります。
また、入院する可能性も高いです。
これらのストレスに耐えられるのかどうか、考える必要があります。
その様な場合、入院期間を短くしたり、手術前から食欲増進剤を飲ませたりする必要があります。
とまぁ、ウサギさんの手術は犬猫さんと比べて気を付けなくてはならないことがたくさんあります。
それでも手術をお勧めするのは、死亡リスクが高い病気になる可能性があるから。
一度、自分なりの答えを出しておくことが大事ですね
では、また来週
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“明日から使える()生き物の不思議クイズ
”
Q;ネズミに鼻をかじられた象は、鼻を使えなくなりました。その後どうなったでしょう
A:弱って死んだ B:毎日泣いていた C:新しく鼻が生えた
A;
もし象に鼻が無かったら。
約6t(6000kg)もある体でしゃがんで食べ物を食べなくてはならなくなってしまう。
毎日300kgもの草を食べるので、その都度しゃがんでいたら大変なエネルギーを使うことになってしまいます。
これはある動物園であったお話しですが、ネズミに鼻をかじられた象はご飯を食べる時も水を飲む時もしゃがんだり立ったりを繰り返しているうちに、弱って死んでしまったそうです。
ということで答えは、
Aの弱って死んでしまったでした。
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余談、
近々獣医師youも話題にすると思いますが、
先陣切って言ってしまいます
おかげさまで、我らがガイア動物病院、無事に創立1周年を迎えました!!
パフパフパフ
沢山の心優しい方々に支えられ、
可愛らしく院長を翻弄してくれる(笑)スタッフにも恵まれて
あっという間の1年でした。
これからも沢山の方々のお役に立てるよう、スタッフ一同心を込めて精進していきます!
今後ともよろしくお願いいたします
しかし、1年経っての1番の変化は
おたまちゃんの成長…だなあ
今週は、ここまで
最後までお付き合い頂きありがとうございます!
また来週