【症状から考えるシリーズ】デキモノを見つけた時にはどうする?(腫瘍について)①
2021.1.29 -[症状から考えるシリーズ]
今日のニュースで、「月曜日の感染者数最多」…。
そこまでして最多って言葉を使いたいのかなぁと思ってしまった獣医師youです。
登場人物紹介
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;筆者です。動物のお医者さんやってます。割とポンコツです。
小学生の頃、ボールペンはもちろんのこと、シャーペンも使用禁止でした。
いまだになんでなのかよくわかっていません。
が、それを疑問に思わず、ずっと従っていた社畜です。
;動物看護師長。おたアヒママ(おたまアヒルのママ)。言いにくい。
何かに縛られるのは嫌いだが、臆病なので社会のルールには従順。
どうやらシャーペンはOKな時代になっていた模様。
使ったペンは置きっぱなし派。
;走り方が独特な2歳半児。新人1号。おたまと呼ばれる。
お絵かきは紙の上にとどまらず、自分の膝もキャンパスに。
ボールペンで描くので、たちが悪い。
;アヒル先生。新人2号。顔が人間らしくなってきた。
ペンは舐めるもの。手に触れるものは全てベロベロにする。
;訳あって集まって来た動物たち。
実はアヒル先生とほぼ同い年のおこげ
乳歯の生え替わり時期のため、なんでもカミカミしてしまう。
最近のブームは掃除機。噛み心地が良いらしい。
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今更ですが、年末年始の話。
(この記事は約1ヶ月前に書いているのでお許しください)
ちょっと物事がわかるようになってきたおたまちゃん。
何でもかんでも食べる食欲モンスターであることに変わりはないのですが、好きなものがはっきりしてきました。
ここ最近は「イクラ」が好きな模様。
お正月のお祝いで出てきたイクラを、一粒一粒大事に食べる。
数が少なくなってくるとしばらく口の中でコロコロしている(汚い)ほど。
イクラなんて高いもの好きになりやがって…と当初は思っていましたが、素晴らしい時間稼ぎになることに気付く。
静かにしていて欲しい時には、イクラに課金する予定です。
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さて、新しいお話。
どの動物さんにも共通していることなので、知っておくと良い部分かもしれません。
動物さんを撫でていて「何かできているぞ」と思った事はありませんか
そんな時、皆さんはどうしているでしょうか。
「大きくならなければ大丈夫」
「いやいや、何かあってからでは遅いから早めに先生に聞きに行こう」
どちらも正解ですし、どちらも不正解とも言えます。
何故でしょう
そんなデキモノ(腫瘍)について説明してみようと思います。
(今回は、私の主観による部分が多く含まれています。良い文献があまりなかったので…曖昧な部分も多くなると思います。)
○見ただけ、触っただけで「〜〜腫」ですとわかる先生はいない。
さらに突っ込んだ言い方をすれば、検査せずに良性か悪性かはわからないという事です。
「うちのかかりつけの先生は見ただけで、良性ですって言ってくれたけど…」
と思われる方も多いでしょう。
もちろん、年齢・できた部位・大きさ・大きくなる速さ・形などから【ある程度】どんなものなのか予測する事はできます。
誤解を招かないために、“100%この腫瘍ですとは言えない”という言い方にしておきます。
その理由をこれから説明していこうと思います。
○悪性腫瘍の見分け方
ちゃんと特徴はあるんです。
そのいくつかをご紹介しますね。
①大きくなるスピード
一般的に悪性の場合は大きくなるのが速いです。
「速い」というのは、1〜2ヶ月で大きくなったと感じるようだったら
②形
悪性の場合、凸凹していたりイビツな形をしていることが多いです。
良性のものはきれいな円形のものが多いです。
その理由は増え方にあるのですが…難しい話なので割愛します
③転移する
一番の特徴です。そしてこれが一番怖い。
あちこちに転移してしまうと手に負えなくなります。
○この2つ、どちらが悪性でしょう
さて、特徴がわかったところで下の2つを見比べてみてください。
A.
答えはAです。
肥満細胞種という悪性の腫瘍です。
○常に例外があるという事を忘れてはいけない。
つまり、見た目だけで判断するのは危険という事。
「良性です」と言われて後で悪性だとわかり手に負えなくなってしまった場合や、「悪性っぽい」と言われて手術や検査をして良性と言わる場合、どちらもあります。
一番初めの話に戻りますが、大きくならなくても悪性の場合もあれば、先生に聞きに行ってもすぐには分からないという事です。
あれ、お医者さんって腫瘍に関して役に立たない…
そんな事思われてしまうと全国の先生方に袋叩きにあいますので、次回はそんな訳のわからないものに対してどう考えていくのか、ご紹介したいと思います。
では、また来週
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“明日から使える生き物の不思議クイズ
”
Q;モンシロチョウの幼虫が好きな葉っぱは
A:キャベツ
B:レタス
C:ほうれん草
A;
今週はちょっと簡単過ぎたでしょうか。
選択肢以外のものでは、アブラナ、大根、ブロッコリー、カブなどの畑でよくみられます。
これらに共通しているのは、アブラナ科の植物ということ。
アブラナ科の植物には辛子と同じ成分が入っており、モンシロチョウの幼虫はこの成分が好きな模様。
その証拠に、「紙切れに辛子を塗ると食べる」…らしいです。
ということで答えはAのキャベツでした
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〜番外編〜
都内でも雪が降りましたね
暖かい国が長かったため、
昔から雪を見るとワクワクします
でももう窓から眺めるだけで満足
「オソト サムイモン」
子供の頃は寒さなんて全く気にならなかったのになあ。
きっとおたまちゃんは外行きたいんだろうなあ。
「おたまちゃん、雪みにいこうかあ❄️」
「外やなぁ〜(やだ〜)おっちゃんこたつにいるぅからぁママひとりでいっねぇ(行って)」
子どもは風の子…ではないらしい
今週はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
また来週