【イヌ】ワンちゃんを新しく家族に迎えるその前に①
2021.4.25 -[症状から考えるシリーズ]
鼻をかみすぎて鼻血が止まらない獣医師youです。
診察中、マスクに血がついていたらそれは鼻血ですのでそっとしておいてください。
登場人物紹介
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;筆者です。動物のお医者さんやってます。割とポンコツです。
昨日の敵は今日の友達と言うけれど、敵は一生敵のままです。
仲良くはしますが根に持ちます。
;動物看護師長。おたアヒママ(おたまアヒルのママ)。言いにくい。
かなり根に持つタイプ。
本人曰く、「あなたにだけよ。特別でよかったわね。」
求めているのはそう言う感じではない。
;走り方が独特なそろそろ3歳児。新人1号。おたまと呼ばれる。
パッパの「これ食べる」に、「うん」と言わなくなった。
これまでとんでもないもの食べさせていたことを根に持っている様子。
;アヒル先生。新人2号。安定のハゲチャビン0歳児。
根にはもたないが、哺乳瓶を自分で持つように。
ただ、一回口から離れるとリカバリできない。
:訳あって集まって来た動物たち。
:うなぎさん。根に持つ…とかあるのかわからない。
どんなに嫌なことしてもすぐに立ち直る。
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機嫌が悪くなるけどすぐにケロっとしている人っていますよね。
(妻さんの話です。)
結婚する前からそうなのでそろそろ慣れてきましたが、あれってどういうシステムなんでしょうか
私は、結構その後も何が悪かったのかとか考えてグチグチとしてしまうので、なかなか理解できません。
気持ちの切り替え選手権では上位を狙って行けそうな妻さんに聞くと…また怒られるので聞けません
頑張って気持ちを切り替えているのか、突然どうでも良くなってしまうのか、それとも怒りながら実は反省しているのか。
今日もグチグチ考えてしまいます
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では、本題に入ります
新型コロナの影響か、ここ1年は新しく動物を家族に迎える方が多くなったなぁ…と思っていたところ、Yahooニュースで「コロナの影響で犬を飼った人が増えた」なんて記事を見かけました。
そこで今回は、ワンちゃんをご自宅に迎えるにあたっての心構えというか、こんな準備が必要とか、どういったところに気をつけるべきか解説していきたいと思います。
これからワンちゃんを飼育しようと思っている方、参考になるといいなぁと思います
○実際に犬を迎えて感じている悩みを聞いてみました
とあるニュースからの抜粋です。
1位:しつけが大変
2位:お世話が大変
3位:思ったより費用がかかる
動物病院でもよく聞かれる内容ですね。
できるかぎりアドバイスするようにはしていますが…結局まとめると「頑張ってください」としか言えないんですよね…。
○お迎えする方法は様々
今や、動物が自宅に来る経路はペットショップだけではありません。
・よその家で生まれた子を譲り受ける
・保護施設から引き取る
・捨てられている子を拾う
・ブリーダーさんから直接購入する
・インターネットで探す(保護犬も多く見つけることができます)
・ペットショップで購入する。
いろいろな方法がありますね。
ちなみに、どの方法も多かれ少なかれ(引き取るときに、引き取った後に)費用はかかる場合がほとんどです。
無料でどうにかしたいと考えている方は、飼育自体を考え直したほうが無難だと思います。
○まずは自分のライフスタイルを考える
そもそも「自分の生活がある」ということを思い出してください。
忙しい人は飼育しないでという意味ではなく、どれくらいワンちゃんに時間を割けるかが、どんなワンちゃんが向いているか考える基準になると思います。
例えば、
・小さな子や高齢の方がいるご家庭温厚な性格のワンちゃん
・仕事が忙しい短時間でしつけができる、毎日のお世話も短時間で済む子
・飼育スペースがあまり広く取れない小型犬
といった具合に、向き不向きがありますので犬種の特徴をよく調べることも重要です。
○しつけとお散歩が必要
そもそもワンちゃんは、あまり放っておいて良い動物ではありません。
手がかかるのです。
しつけで言えば、一番悩まされるのが「トイレ」
性格や犬種にもよりますが、何も教えなければあちこちでウンチやおしっこをしてしまいます。
お散歩で言えば、ある程度広い家だったりお庭があるご家庭なら、小型犬であればお散歩は必ずしも必要はないと言われます。
が、中型犬・大型犬になってくるとそうもいきません。
ストレスが溜まるだけでなく、問題行動の原因になってくるので結局自分の首を締めることにつながります。
○被毛の管理はそれなりに手間と費用がかかります。
「トリミングなんて、意識の高い人だけがいくところ」
「自分の髪の毛の何倍も費用がかかる」
なんて声も聞こえますが、ヒトと動物では毛の質や密度や量が全く違います。
全身毛むくじゃらの生き物を舐めちゃいけません。
毛が長い品種はもちろん、柴犬さんのシャンプーなんてとっても大変。
ものすごい量の毛が抜けます。
ワンちゃんの毛は放っておくと毛球になるだけでなく、皮膚病の原因になってきます。
トリミングに出す時間もお金も無いという方は、毛が短い犬種を選ぶ必要があります。
あえて今回はネガティブな感じで書いてみました。
決してアンチワンワンというわけではなく、せっかく家族になるなら大事にして欲しいという思いが伝わると嬉しいです。
次回は、実際にどんな準備が必要かまとめていきたいと思います。
では。
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“明日から使える生き物の不思議クイズ
”
Q;犬と猫ではどちらがよく寝る
A:犬
B:猫
C:おなじ
A;
これ、諸説あるので一概にはいえないのですが…
猫は「寝子(ネコ)なんて書くこともあるくらいよく寝る」とは言われます。
大体、1日に13時間くらい。
でも実は犬もよく寝ています。
ただ猫に比べると耳が良く眠りが浅いため、人が近づいたり音がするとすぐに起きてしまいます。
その細かい睡眠を合わせると13時間くらいになります。
ということで答えは、Cの「おなじ」でした。
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何でも“初めて”は分からない事だらけですよね
私も初めての子は本当に無知のまま飼っていたなと、今更ながらよく思います
お互い(ワンちゃんと飼い主様)のためにもしっかりとした知識をもってお迎えしてあげて下さい

今週はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございます
投稿遅くなり申し訳ありません
また来週も遊びに来てください!