【ネコ】何回もトイレに行っています。特発性膀胱炎とは③
2021.12.21 -[ハリネズミ]
夜パフェという、メタボなパワーワードを知ってしまった(思い出した)獣医師youです。
登場人物紹介
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
;筆者です。動物のお医者さんやってます。
甘いもの大好きです。
甘いものばかりでちゃんとご飯も食べなさいというセリフがありますが…
ご飯もちゃんと食べちゃうから問題なんです。
;動物看護師長。おたアヒママ(おたまアヒルのママ)。言いにくい。
こちらも甘いものは好き。
ただし気分によっていける甘いものといけない甘いものがある。
お伺いを立てるのが大変。
;なんでなんで病真っ最中の3歳児。おたまと呼ばれる。
おやつを持っていると「それ何ー誰のー」と滅茶苦茶絡んでくる半ヤンキー。
「ママのだから食べちゃダメ」と言うと黙る。
;アヒル先生。新人2号。ようやく後頭部の毛が生えそろった1歳児。
バナナが言えるようになった。
ただし、そこでバナナを与えないと泣きわめく。
:訳あって集まって来た動物たち。
:おやつはグリニーズと決めている。
どんなに混ぜても綺麗にご飯だけ残す。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
酔っ払うと、なぜか長い間忘れていたことを突然思い出すことってありませんか
(いつもの通り、本編とはなんの関係もない話から始まります)
そう、今回の酔っ払いリメンバーがこれ。
「夜パフェ」
むかーしどっかで聞いたことあるような…
どうやら発祥は北海道のようです。
甘いものは好きですが、お酒を飲んだ後に食べたくなるものにパフェ…ってそりゃ無いだろとその時は聞き流したものです。
ところが先日、上機嫌になって食べたパフェは非常に美味しいものでございました。
お腹の子(脂肪100%)が順調に育つ予感
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
では今週も猫の特発性膀胱炎の謎に迫っていきましょう。
ある日突然やってきて、飼い主さんがあたふたしている間に去っていく…と思ったらまたすぐに戻ってきたりして色々と厄介な病気です。
今回はその治療法について知っていただきます。
前回のやつ
【ネコ】何回もトイレに行っています。特発性膀胱炎とは①
【ネコ】何回もトイレに行っています。特発性膀胱炎とは②
○どんな治療法でも時間がかかる
先に言っておきます。
とにかく治るのには時間がかかりますし、再発率は非常に高いです。
お薬使ったからといって次の日には改善する、というものではありません。
また、どんなにストレスのかからないようにしたところで再発しないということを保証するものでもありません。
○環境の改善
と、さらっと言いましたが一番重要かつ一番難しいところになります。
猫さんの生活環境、つまり飼い主さんの生活環境を変える必要があるからです。
私が出会った方の中には、家を引っ越した方までいました。
そこまでしなくても少しでもできることが見つかる事を祈って書いてみたいと思います。
・できるだけお水をたくさん飲ませる工夫をする
お水をたくさん飲むことで薄いおしっこをたくさん出し、膀胱を刺激しないことが重要です。
例えば、
「いつも新鮮な水を飲めるようにする」
「様々なタイプの水(鶏肉の茹で汁、蛇口の水、循環器の水など)を用意する」
「飲水の器を変える、あちこちに置く、プラスチックは避ける」
「ウェットフードにする」などです。
・ストレスの少ない家づくり
何にストレスを感じているのか…お医者さんよりも、一緒に暮らしているご家族の方が気づけるはず。
猫さんは上から見下ろされるのが嫌だったり、絶対安全と思える場所がないと落ち着きません。
具体的には、
「キャットタワーなど見下ろせる場所をつくる」
「隠れられる場所をつくる」
「爪研ぎを用意する」
「外猫が視界に入らないようにする」といった事です。
・ご家族の行動
正直、難しいかもしれませんが猫さんにとってはストレス源になっていることがあります。
「大きな音は最小限にする」
「知らない人を家に呼ばない」
「匂いの強いもの(香水やアロマなど)は避ける」といったものになります。
完全に猫様状態ですが、特発性膀胱炎は繰り返しやすいので結局苦労するのはご自身ということにもなります。
・トイレ
これ、ものすごく
重要です。
トイレに関しては日本人と一緒と思ってください。清潔感やトイレ様式などこだわりが強いのです。
「トイレの数は猫の頭数+1の個数を準備する」
「砂は細かい方が好き(特に鉱物系)だし、たくさん入っていると嬉しい」
「広いトイレにする」など。

ざっくり挙げるだけでもこれだけあるんです。
めんどくさいのは重々承知でお伝えしております。
○療法食を利用する。
今では色々な会社さんから特発性膀胱炎や尿石症などのおしっこ系のフードが販売されています。
療法食は、尿を薄くしてくれる、尿石ができにくい膀胱環境にする、ストレス軽減物質が含まれているなど非常に便利です。
フード療法は、膀胱炎の再発をしっかり抑えてくれるというデータも出ています。
ちなみに、理由は不明ですが頻繁にフードを変更すると特発性膀胱炎になりやすい、と偉い先生が言っておりました。
まだまだ続きます。
また来週
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
“明日から使える生き物の不思議クイズ
”
Q;隣の巣に間違えて入ってしまったカモメのヒナ。さて、どうなる
A:追い出される
B:育ててもらえる
C:殺される
A;
カモメは敵に襲われないよう、集団で岩場や崖に巣を作ります。
そのため、1羽1羽が使えるスペースは非常に狭く、お隣さんの巣がすぐ近くにあります。
さて、ヒナが自由に動けるようになるとお隣さんの巣に間違って入ってしまう事があります。
それを見つけたお隣さんは…つついて殺してしまうそうです
それは、運んでくる事ができる餌には限りがあるから。
よそのヒナを育てる余裕はないという事なんですね。
間違っても隣の家に入ってはいけませんね。
という事で答えはCの「殺される」でした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜番外編〜
「味の好み」
獣医師youがたびたび言っているので、
ご存知の方はいらっしゃるかもしれませんが、
獣医師youと私はとことん味覚が合いません
好物: 珍味、うに、いくら、生牡蠣、サーモン(脂の乗った)、甘〜いスイーツ、コージーコナーさんのシュークリーム、ラムレーズン、メンチカツ、などなど
嫌いなもの: 辛いもの全般、コーヒー、クッキーなどの口の水分を奪われるもの、炭酸飲料、ただのパン(ベーグルやバゲット味の薄いパン)、和菓子(物によっては好き)など
好物: クッキー、マックのポテト、スムージー、卵焼き、パン全般、コーヒー、辛いもの全般、炭酸飲料、甘すぎないスイーツ、和菓子などなど
嫌いなもの: 青臭くて苦いもの、珍味、食べたことがないもの(食わず嫌い多し)、うに、いくら、生貝、脂の乗った魚など
それでも、私が自分の好物を隣で食べていると、
「一口ちょうだいよ」
と、言います。
あげても、
「なんでこれが好きなのかわかんないわ〜、これじゃないわ〜」
と言うのに…。
めんどくさい王様です…。
特にオチのない、ただの愚痴でした
今週はここまで!
最後までお付き合い頂きありがとうございます
また来週