親子で診察にいらっしゃる場合、お子さんがずっとゲームをしていることがあります。

どんなゲームなのか気になって気になって仕方がない獣医師youです。

 

 

 

登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

；筆者です。動物のお医者さんやってます。

　　  以前は、やり込み型のRPGとか大好きでした。

　　  最近は、１プレイ3分以内に終わるものが良い。

　　  集中力がなくなったのでしょうか…。

 

；動物看護師長。おたアヒママ（おたまアヒルのママ）。言いにくい。

　　  子どもの頃、ゲームは禁止されていました。

　　  おかげさまで、今でもやろうとしてもど下手くそ。

　　  無駄なことに時間を取られる心配がないのがうらやましいです。

 

；なんでなんで病真っ最中の３歳児。おたまと呼ばれる。

　　  いつか一緒にゲームをしてくれると信じている。

　　  

；アヒル先生。新人2号。ようやく後頭部の毛が生えそろった1歳児。

　　  なんとなく、コミュ力お化けになりそうな予感。

　　  家で遊ぶより、外に行ってしまいそう。別に良いんだけど。

 

：訳あって集まって来た動物たち。

：トラブルメーカーうなぎ。

　　  コントローラーのコードとか気にせず突っ走るため、定期的に怒られる。

 

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診察中にゲームをされていると、気になって絡みたくなってしまいます。

 

というか、絡みます。

 

まさか絡まれると思っていないので、大抵びっくりされます。

その瞬間が好きです。

 

 

絡まれたくなければ、本でも読んでてください。

（多分、それでもちょっかい出しますけど　）

 

 

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「AIM」

猫飼いさんはもしかしたら聞いたことがあるかもしれません。

それとも、猫が30歳まで生きるようになるかもしれないというニュースの方がわかりやすいでしょうか。

 

猫さんの多くは腎臓病になります。

人や犬はみんなが腎臓病になるわけではありません。

その違いは何なんでしょうか。

 

 

たまにはホットな話題を…と思い、選んでみました。

ちょっと長い話になるかもしれませんが、お付き合いいただけると幸いです。

 

 

 

○本題に入る前に、いくつかの病気をご紹介します。

 

・脂肪肝

その名の通り、肝臓に脂肪が溜まっている状態です。

ヒトでは生活習慣病として、ネコでは肝リピドーシスとして、鳥ではフォアグラとして（？）知られています。

 

脂肪肝は放っておくと肝炎や肝硬変、場合によっては肝臓癌となっていくことがある病気です。

脂肪が溜まった肝臓の細胞は働きが悪くなってしまいます。

肝臓は解毒工場なので、毒素が解毒されないまま全身にまわることになれば、当然体調は悪くなります。

 

 

・アルツハイマー

人の病気の話ではありますが、脳内では、一定の割合でアミロイドβ（ベータ）という物質ができてしまうそうです。

このアミロイドβは正常なものではないのですが、これが脳内で蓄積されていくと病気の原因になることが知られています。

 

 

・腎臓病

この病気は、尿の通り道に死んだ細胞が溜まって詰まってしまうところから始まります。

この詰まりを取り除かないと炎症を起こし、徐々に腎臓の細胞は死んでいってしまいます。

１箇所や2箇所の腎細胞が死んでしまったくらいでは何てことはないのですが、死んでしまった腎臓の細胞は再生することはありません。

 

一気に大半の腎細胞がダメージを受ける状態を急性腎不全、徐々に腎細胞が死んでいって症状が出てきた状態を慢性腎不全と呼んでいます。

 

 

 

○この3つの病気の共通点は

１つは肝臓、１つは脳、１つは腎臓と全く関係がないように思えますが、実は病気の原理は全て同じなのです。

 

「余計なもの（ゴミ）が蓄積した結果、それが取り除かれなかった場合に起こる病気」として共通しています。

 

もちろん、身体にはこのゴミを取り除くシステムが備えられていますが、除去システムが上手に働かなかったり、見逃してしまうとゴミは蓄積していってしまいます。

 

ゴミが溜まった結果が脂肪肝でありアルツハイマーであり腎不全なんです。

 

 

 

○ゴミを取り除くのは免疫細胞の役目

ゴミとは体にとっていらないものであり、ときには病原体だったりします。

これらを取り除いてくれているのが免疫細胞です。

 

免疫細胞にはT細胞・B細胞・マクロファージなどと様々なものがありますが、それぞれが様々な方法で身体のゴミを排除してくれています。

 

AIMはこの免疫学の研究の中で偶然見つかったタンパク質。

見つかった当初は、何をしているタンパク質かもわからなかったといいます。

 

 

AIMを発見した方（宮崎先生という、東大の先生です）は、お師匠さんに「別の研究で名を上げているんだから、その関係のないタンパク質なんて捨ててしまいなさい」

と言われたこともあるそうです。

 

 

 

 

 

さて、今回の話がどうAIMと繋がっていくのでしょうか。

AIMとは何なのか、次回もう少し詳しくお話をしていきます。

 

 

 

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“明日から使える生き物の不思議クイズ”

 

Q；トビウオはなぜ空中を飛ぶのでしょう

 

　A：獲物をとるため。

　B：空気を吸う必要があるから。

　C：敵から逃げるため。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A；

トビウオの胸ビレは大きく発達しており、これを利用して海面ギリギリを飛びます。

船から見ると、ちょっと感動するのですが、そういえば何故飛ぶ必要があるのでしょう。

 

それは、海の中の様子を見るとわかると言います。

実は、マグロやシイラといった大型の魚から食べられないように逃げているのです。

海面は、水の中から見ると外の様子がわからないようになっています。

 

プールに潜った時に、空をみたことはないでしょうか。

鳥が飛んでいてもよくわかりませんよね。

 

ということで、答えはCの「敵から逃げるため。」でした。

 

 

 

 

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今週はここまで

最後までお読みいただきありがとうございます！

また、来週