年末年始、昨年はものすごく混んだので今年は獣医師を増員して待ち構えていた獣医師youです。

 

 

登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

；筆者です。動物のお医者さんやってます。

　　  新年に向けて冷蔵庫の中身を片付けよう委員会の会長を務めました。

　　  達成率50％といったところです。

 

；動物看護師長。おたアヒママ（おたまアヒルのママ）。言いにくい。

　　  1年を通して冷蔵庫の中身を増やす委員会の会長を務めております。

　　  隙間があると何かで埋めたくなる…のでしょうか。

 

；なんでなんで病真っ最中の３歳児。おたまと呼ばれる。

　　  処理係１号。

　　  

；アヒル先生。新人2号。ようやく後頭部の毛が生えそろった1歳児。

　　 処理係２号。

 

：訳あって集まって来た動物たち。

：なんでもいいから処理させてもらいたい、うなぎさん。

 

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昨年は、年末年始の診察がかなり混雑いたしました。

特に、夜間の診察の方が混んだくらいでした。

待合室に人が入りきれないほどに。

 

 

こいつは困った…ということで、今年は人員を倍に増やして対応することに。

年末年始に休みを取れないスタッフには申し訳ないですが、頑張ってもらいました。

 

 

ですが、今年はなぜか恐ろしいほどにゆったりとした時間を過ごさせて頂きました。

どこかに行ってしまっているのか、寒いからなのか…。

 

仕方がないので、手下の獣医さんと1杯飲んで帰宅いたしました。

楽しいお正月でございました

 

 

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猫が30歳まで生きる可能性があるという

「AIM」

についてまとめています。

 

 

最近、Twitterでちょっと話題になってましたね。

どうやら現実的な話になってきたとかなんとか。

 

その辺についてもまとめさせて頂きます。

（ということは、今回だけでは終わらない…）

 

 

私自身、AIMのファンとして、獣医師としてやれることがあったらぜひ何かしたいと思っています。

が、私のようなどこにでもいる野良獣医師が関われるようなこと、あるんでしょうか。

 

 

さて、30歳まで生きてもらうにはどうしたらいいのか、なぜいまだに製剤化されないのかについてまとめていきます。

前回までの記事はこちら

①

②

③

 

○そもそもなぜ30歳と言われているのか。

猫の寿命は大体15年と言われています。

また、ネコ型AIMの件から考えるとネコさんはいつかは腎臓病になるとされています。

 

しかし、AIMをうまく利用することで腎臓病になるリスクを避けることができるので、大体２倍の30歳まで生きるのではないか…ということです。

 

病気は腎臓病だけではないのですが、ひょっとしたら別の病気にも効果があるかもしれないので、夢のお薬になる可能性を秘めています。

 

 

 

 

○長生きしてもらうための、AIMの使い方

先週のお話で、死んでしまった細胞を生き返らせるわけではない、というお話をいたしました。

 

では、どうしたらいいのか。

「子猫のうちから定期的にAIMを投与し続ける」

または

「子猫のうちから定期的にAIMを活性化する成分を投与し続ける」

ということになります。

 

 

○AIM薬が完成しても、長寿のための薬としては認可されない

どういうことと思われるかもしれません。

 

通常、お薬は使用目的や薬用量などがセットになって認可されます。

例えば抗生剤ならば「犬の細菌性膀胱炎なら2.5〜5.0mg/kg、細菌性外耳炎なら5.0mg/kgで使用しなさい。この使い方なら国が認可します。」と言った具合です。

 

 

つまり、30年生きることを目的に使用するなら、30年（もっと短くてもいいのかもしれませんが）の治験期間が必要になってしまいます。

もちろん、認可外使用を飼い主さんが了承した上でなら使えるのですが。

 

 

 

○なぜ、製剤化されないの

簡単にいうと、「お金がないから」です。

（って書いたら怒られるかもしれませんが…）

 

もう少し詳しくいうと、AIM製剤はタンパク質製剤だから。

一般的なお薬は、化学合成で作ることができます。

しかし、タンパク質製剤は製造工程が複雑な上、費用が桁違いにかかるそうです。

 

新型コロナの影響で支援してくれていた会社さんからの援助が無くなり、一時中断せざる得なかったとのことです。

 

 

これに対して、東京大学では支援金を募集しています。

（勝手にリンクを貼っていいのかわからなかったので、調べていただけると幸いです）

 

 

 

2021.12.30に、進展がありました。

この辺について次回、まとめさせて頂きます。

（最後になりませんでした…）

 

 

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“明日から使える生き物の不思議クイズ”

 

Q；タラバガニはカニではありません。さて、何でしょう

 

　A：クモ

　B：ヤドカリ

　C：エビ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A；

そもそもカニの定義って何と聞かれそうなので。

ハサミが1本ずつあって、左右に4本ずつ足があるものをカニと呼びます。

合計10本の手足があるわけですね。

 

さてここでタラバガニを思い出してください。

手足は8本ですね。（思い出せる人はすごいと思います。）

なので、どちらかというとヤドカリの仲間らしいです。

 

 

ちなみに、タラバガニはカニミソがない状態で売られています。

ヤドカリ類のカニミソは茹でた段階で溶けてしまうらしいです。

不思議ですね。

 

ということで答えはBの「ヤドカリ」でした。

 

 

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〜番外編〜

「イカゲーム」

ちょっと前にsnsなどで話題になった韓国のドラマ、

イカゲームご存じですか？

我々夫婦は夜な夜な一話〜二話とスローペースで観ております

そして、こういったドラマや映画を観ると決まって問うのが、

自分だったらどうするか。

「俺だったら、あーしてこーして、こうするわ。」

毎度何故か少し上から目線の獣医師you。

「そもそも借金しないから、ゲームにも参加しない」

いつもつまらない回答しか言わない私。

イカゲームなんだかんだのめり込むので、(グロテスクな場面が多めですが…)まだ観てない方は是非！

(グロテスクですが…)

今週はここまで

最後までお付き合い頂きありがとうございます！

また、来週