【夜間診療】知らないと恐ろしいことに…!?夜間診療のイロハ②
2022.3.2 -[症状から考えるシリーズ]
酔っ払っていると、思いもよらないことが起こるものです。
「何が起こるかわからないからこそ面白い」なんて漫画みたいなセリフで誤魔化す獣医師youです。
こんにちは。
登場人物紹介
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;筆者です。最近、人間のお悩み相談を受けることが多い動物のお医者さん。
夜10時から本気が出ます(夜間の診察が終わる時間)。
12時過ぎると目が冴えます。2時ごろ寝落ちします。
;動物看護師長。おたアヒママ(おたまアヒルのママ)。言いにくい。
突然、無言でお酒を持ってきて飲み始める。
で、まずかったら渡してきます。
まだ私は夜間の診察時間なんですが…とツッコミを入れたいです。
;スーパーヒステリッカー3歳児。おたまと呼ばれる。
「これ、お酒だけど飲む」を全力で拒否してきます。
むしろ、何を知っているのか不安になります。
;アヒル先生。新人2号。笑っておけばなんでもOKだと思っている1歳児。
「お酒飲みまちゅかぁぁぁぁ」ってやっても笑ってくれる。
嫌がり始めたら大人になったと判断するつもりです。
:訳あって集まって来た動物たち。
:年末、酔っ払いにイクラをもらっていた。
一粒だけでハイテンションだったおこげ。
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突然、演劇を見にいくことになりました。
自分から演劇を見にいくのは初めてです。
これには、そんなに深くない理由がありまして…
深夜。酔っ払って家に帰る途中で、ものすごく寒いのに
「お芝居興味ありませんかぁ」と立っているお兄さんを発見。
「え、なになに」←酔っているので、特に話聞いていない。しかも、別にこいつを呼んでいたわけではない。
「あ、え、興味あります」
なんて会話から、いろいろ話をしているうちに面白そうだから見にいくことになりました。
このブログを書いている今、どんな人に誘われたのか思い出せないですが、きっと大きな問題ではないはず。
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さて、引き続き夜間診療についてです。
できることならお世話になりたくないかもしれませんが、そんな日がくる時は来ます。
いざというときのために、知って欲しい内容です。
*私個人の考えによるところも大いにありますので、参考程度に呼んでくださいますようよろしくお願いいたします
第一話はこちらから
○診断を出すための診察ではない
「いや、診断した上で治療しろよ」と言われるかもしれません。
診断とは、様々な検査や治療の反応をみながらしていくものです。
特に、夜間の診察で診断は出すものではありません。
*あくまで個人の感想です
では、何をしているのか。
【どうやってこの夜をやり過ごすか】に重きをおいて診察をします。
なので、今の状況をできるだけ詳しく知るための検査を行います。
○状況により、説明を省いて救急処置になる場合も
呼吸や心臓は止まってから15分経つと蘇生率はほぼ0になると言われます。
そんなときに、あれこれ説明している暇はありません。
蘇生処置をするかどうか、考えている暇もないかもしれません。
場合によっては何も聞かずに心配蘇生に入ることもあります。
誤解されるかもしれませんが、心配蘇生をやめるかどうかは心臓マッサージをやりながらでも考えられます。
どうか、お許しいただけるとありがたいです。
○費用はかかります。
すみません。夜間なので、高いです。
とっても高いです。
診察して、何も治療しなくても1万円はかかると思います。
検査して治療して…ってなると5〜6万円かかることもあります。
手術なんてなると…内容や地域にもよりますが、50万円とかって聞くこともあります。
多くの保険は効きますので、今のうちに加入している保険を確認しておいてください。(中には夜間は対象外の保健があったりします)
○朝から体調悪くて様子見ているパターンは多い。
「朝から調子悪くて様子見てたんですが…」というパターン、かなり多いです。
…やめてください
病院はいらっしゃったところがスタートなので…診察中はそんなに声を大にしては言いませんが「もっと早くきてくれていれば」と思うこと、かなりあります。
ご自身で判断できないことも多いかと思いますが、ネットだけで解決せずに、電話でいいので聞いてもらえるとありがたいです。
今すぐ病院へ行ったほうがいいのか、明日でもいいのか、こうなったらヤバイとかくらいは教えてくれると思います
これを読んだだけでは「夜間怖いぃぃぃ」という気持ちに変化はないかもしれません。
しかも夜間病院はそこまで多くないので、混み合っていることもあります。
だからこそ、普段から準備…せめて夜間病院を調べておくことはして欲しいです
では、また来週。
次回は何の話にしようかなぁ
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“明日から使える生き物の不思議クイズ
”
Q;ヒトデをハサミで切って2つに分けました。どうなる
A:もちろん死ぬ。
B:二匹になる。
C:半分のまま生きていく。
A;
プラナリアって知ってますか
どこから切っても分裂して二匹になってしまう生き物です。
中学生くらいの時に何かで読んだのですが、大学に入ったときにプラナリアマニアがいて、切り方によっては死んでしまうということを知りました。
ヒトデも2つに切ると、二匹になってしまうらしいです。
どこかでヒトデが大量発生した時にちぎって海に投げていたことがあったらしいです。
もちろん、その後ヒトデはさらに増えてしまった…という話を聞いた様な気がします。
ということで、答えはBの「二匹になる。」でした。
やばい生き物です。
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〜番外編〜
先週に引き続き、夜間診療についてのお話でした
如何だったでしょうか。
私は実際、自分自身が夜間外来にかかったことがないのですが、
人の方でも夜間に病院に行くとお金はかかりますよね
でも、夜って不安になってしまうんですよね
日々の仕事から帰ってきて、ご飯食べたり家事したり子供を寝かしつけたりがひと段落し、落ち着いてよく見たら、なんかいつもより元気がなかったり、呼吸が早かったり…
気がつくのがどうしても遅い時間になってしまうことも多いと思います
また、季節によっても(私の感覚では冬に多い気がしてますが)夜間外来が多いタイミングや波がある気がしています。
不安だったり、心配になったら、まずはお電話だけでもかけて獣医師や看護師にご相談していただけるといいと思います
今週はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
また、来週