【デグー】3大疾患 口を気にして食べにくそう。口腔内疾患について①
2022.3.30 -[症状から考えるシリーズ]
真冬に子どもに水泳を教える獣医師youです。
あ、温水です。こっちが耐えられないですから。
登場人物紹介
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;筆者です。最近、人間のお悩み相談を受けることが多い動物のお医者さん。
プールで素晴らしい肉体をさらしてきました。
歩くたびに揺れる腹筋()がみれるのは今だけ
;動物看護師長。おたアヒママ(おたまアヒルのママ)。言いにくい。
絶対に頭まで水をかぶろうとしない。
どうせお風呂は入るのに。
;スーパーヒステリッカー3歳児。おたまと呼ばれる。
バタ足の練習…と思いきや、蝉の様に引っ付いてくるため練習にならない。
;アヒル先生。新人2号。笑っておけばなんでもOKだと思っている1歳児。
プールはお断りの年齢のため、置き去り(保育園)にされた。
:訳あって集まってきた動物たち。
:そういえば、そろそろお風呂に入れよう。とプールに入りながら思いました。
我が家のつみれさん。
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考えてみたらプールってちゃんと連れて行ったことなかったなぁと思い、真冬なのに行ってまいりました。
「プール
」
「うん、みんなで行こか。」
「アヒル先生は保育園
」
「いや、みんなで行こか。」
「…アヒル先生は保育園
」
「…と、おっしゃってますが
」
「トイレとかプールのルールとかあるしいいんじゃない
」
「プール
プール
アヒル先生は保育園
」
「薄情なヤツだな。」
兄弟なんてそんなもんなのでしょう。
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久しぶりシリーズやってます。
今回は「デグー」についてです。
しかも、一番多いとされる口腔内疾患。
なんでこのタイミングなのかというと…
「エキゾってとりあえず歯が悪いって言っておけばOKなんじゃね
」
と言われるのを避けるためです。
(バラしたら意味ない)
これまでも(たぶん)ブログで書いてきましたが、ウサギ、チンチラ、ハムスターなど多くの動物が歯が原因で悩んでいます。
デグーさんも同様に歯の病気はとても多いので、まとめてみようと思います。
○デグーの歯は一生伸び続ける
デグーさんには、前歯と奥歯があります。
そのどちらも、開放性歯根と呼ばれ、ずっと伸び続けるのです。
意外と、「奥歯もあったの」と言われることが多いです。
なので、うまい具合に削れていかないと変な方向に伸びていって口の中で問題を起こします。
○どのくらいの頻度で歯の病気に出会う
ある文献では、病院に来るデグーさんのうち約60%が歯の病気に悩まされているとの報告があります。
実際に当院でも歯の病気で来院される方はとても多いです。
「また歯かーーー。沈静かけるかー…今日の予定は大丈夫だったかなぁ。」
と言っていることがよくあります。
○歯の病気
歯の病気…と言っても様々です
・臼歯の不正咬合
・歯の色がおかしい
・歯牙腫
・歯が折れた
・前歯が変な方向向いている
・口の中の腫瘍 などなど
口の中の病気は、食欲にダイレクトに影響するので早めに治療しないといけないんです。
○鼻の病気の原因が、口の中にあることも。
鼻水が出る、くしゃみが出るといったときも口の中を必ずチェックします
デグーさんは口と鼻がとても近いので、不正咬合などがあったりすると鼻のほうにも影響してしまうんですね。
(不正咬合というと、見えている側の歯の問題と思いがちですが、埋まっている側もおかしくなっていることがあります。)
鼻がおかしいと、寝られない・胃にガスが溜まってしんどいなどで衰弱してしまいます。
ということで、口の中の病気はとっても多い上に命に関わるものです。
定期的な検査も含めてこまめにチェックしていく必要があります。
…が、そんな簡単に口の中を見せてくれないんですよねぇ
次回は、もう少し掘り下げていこうと思います。
ではまた来週。
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“明日から使える生き物の不思議クイズ
”
Q;イルカは何の仲間でしょう
A:魚
B:クジラ
C:アザラシ
A;
イルカの定義って実はすごいざっくりなんです。
ハクジラと呼ばれる種類の中でも4m以下のものを「イルカ」と呼びます。
それより大きいものをクジラと呼びます。
しかも、あまり厳密ではなく4m以上でもシロイルカと呼ばれるものもいます。
適当すぎてびっくりです。
ということで答えはBの「クジラ」でした。
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〜番外編〜
先日おたまちゃんの卒園式がありました
ハロウィンイベントの時は知らない親御さんの前で固まってムスッと顔を絶やさなかった我が子…
内心ヒヤヒヤしながら式に向かった我々。
そんな親の気持ちとは裏腹に、
一曲目から元気に歌い始めるおたまちゃん
「成長したなぁあ」
我が子の誕生時にも泣かなかった獣医師youも目を潤ませていました
最終的に手話付きのお歌まで完璧に歌え…
しかも何故かみんなの中心を陣取り
成長に涙し、先生方に感謝した式になりました
獣医師youの心を一時的に清めてくれた
お歌はこちら
今週はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
また、来週