【ウサギ】耳をブンブン振って痒そう(外耳炎) ②
2022.9.15 -[症状から考えるシリーズ]
大学時代の思い出が、やや黒歴史な獣医師youです。
登場人物紹介
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:筆者です。妻さんがもっと出勤するようになった。
やってみたのはいいが、まさかそんな騒ぎになると思わなかった。
:動物看護師長。おたアヒドグーのママ。
多分、実物を見たことない。
思い出話をしても「ふ〜〜ん」としか反応してくれない。
:おたま。相変わらずのプクプク4歳児。
:アヒル先生。赤ちゃんに興味はあるが、自分の方が大事な1歳半。
:ドグーさん。ミルクを飲んで(上からも下からも)出すだけの簡単なお仕事です。0歳児。
:実物を見たら、「クチャいネェ・・・
」と言ってくれると思う。
:訳あって集まってきた動物たち。
:この方は、割と興味を持ってくれると思う。病院犬のおこげさん。
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これは学生時代にしかできない
と思って、なぜか勢いで買った(しかも、ヤフオク)もの。
それは、シュールストレミング
世界一臭いと言われる食べ物で、スウェーデンの発酵食品。
1缶10000円くらいだったと思います。
発酵しているため爆発する危険性があり、空輸ができないという噂の一品です。
まぁ、せっかく珍しいもの買ったし、同級生集めてお披露目するかと、試食会でもするかと。
30人ほど集めて学校の中庭で開封しました。
同級生A「うおぇっっっっ」
同級生B「…ジンマシンが出てきた」
ハエの大群「ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん」
阿鼻叫喚ってこういうこと言うんだなぁと。
良い思い出です。
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先週に引き続き、
ウサギの外耳炎
のお話をしていきます。
前回のはココから
【ウサギ】耳をブンブン振って痒そう(外耳炎) ①
耳の長いウサギさんが外耳炎になってしまうと、どうなってしまうのでしょうか。
外耳炎を疑ったら…
疑ったらと言うよりも、前回お話ししたような症状が出ていたら1度は外耳炎を疑いましょう
耳の後ろの毛が抜けている、ハゲているなんて言う症状でも、耳の中を覗いておく必要があります。
その上で外耳炎を疑えるようであれば、耳垢の検査、レントゲン、場合によっては細菌培養という検査を駆使して診断を進めていきます。
中耳炎・内耳炎に発展することも
外耳炎を放っておくことはあまりお勧めできません。
外耳炎によって鼓膜の一部が破れてしまうなどで、鼓膜の内側に炎症が入り込んでしまうと中耳炎・内耳炎になってしまいます。
中耳、内耳の奥には脳があるので様々な問題を起こします。
悪化すると…
上の項でも書きましたが、一番厄介なのは神経や脳にまで炎症が広がること。
炎症を起こした神経や脳の部位によって症状は様々ですが、以下のようなものがあります。
・顔面神経麻痺
・斜頸
・転倒、ふらつき、ローリング
・ドライアイ(神経が麻痺して瞬きができなくなるため)
・眼振
など
なんとなくヤバいと思わせる症状ですよね。
(実際、ヤバいのですが)
治療は
原因によって違ってきます。
細菌が原因の、細菌性外耳炎であれば抗菌薬や耳の清拭によって治療を進めていきます。
初めは一般的な抗菌薬から使用することもありますが、細菌培養検査の結果によって選択していきます。
耳ダニがいることもあります。
耳ダニは、ダニの駆虫薬を使用する必要があります。
中耳炎でお薬が効かない場合や、腫瘍の場合は手術が必要なことも。
自宅で耳垢をとってあげる場合、耳の中はかなり傷つきやすくなっているので、優しく拭いてあげる必要があります。
ウサギさんにとって、耳はとても大事な器官。
症状(痒みなど)はないけど外耳炎を起こしている、なんて場合もありますので健康診断の時にはみてもらってください。
では、また来週
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“明日から使える生き物の不思議クイズ
”
Q;イタチはニワトリの生き血を吸う…って本当
A:生き血を吸う
B:吸わない。噛み付くだけ。
C:そもそもニワトリは襲わない。
A;
最近では、イタチを知っている方は少なくなったのでしょうか。
フェレットみたいなあいつです。
地域によっては害獣として知られています。
家に住み着いて、寄生虫をばら撒いたり、うんちおしっこで悪臭を放ったり、噛まれたりと被害を出しています。
が、法律上、野生生物を勝手に処分することもできないという事もあり、困った生き物なのです。
昔は(今も)ニワトリ小屋に侵入して、ニワトリを食い殺してしまうということをやっていたのですが、そのやり方が首を細い牙で噛む形だったので「イタチはニワトリの生き血を吸う」と言われるようになりました。
実際には、血を吸うためにやっているわけではありません。
ということで答えはBの「吸わない。噛み付くだけ。」です。
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〜番外編〜
「丸刈りされてデレちゃう系猫」
毎年突発的に猫を丸刈りにしたい衝動に駆られる妻さんです
今年もその衝動は突然に…
そして、今年も標的となったのは、我が家の食いしん坊うなさん
食いしん坊さんは、今年も大人しく丸刈りに
嫌がることもなく、
こねくり回されて、デレを発動していました笑
おこげはどうしても受け付けない系の猫
(撮影は他の動物さんに害のない様に行なっております。)
何をしても怒らない系の猫
今週はここまで
最後まで読んで頂きありがとうございます!
また、来週