【ネコ】風邪ひいてるかもと思ったら大体こいつ。猫ヘルペスウイルス感染症②
2023.2.11 -[ハムスター]
年末年始は保育園がお休みでした。
保育園のありがたさを改めて感じた年末年始となった獣医師youです。
登場人物紹介
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
:筆者です。お腹のタプタプが止まりません。
ついにドクターストップならぬ妻ストップがかかりました。
:動物看護師長。おたアヒドグーのママ。週4日出勤です。
休みになると逆に落ち着く時間が無い、と狂戦士化。
:おたま。子育てマウント系幼児。プクプク4歳半児。
:アヒル先生。2歳児。すぐ手が出る (おたま談)
:ドグーさん。離乳食なら吐かない…と思いきや、相変わらず前触れもなく吐きます。反芻系0.5歳児。
:「これね、棒が立っている富士山だからね、行くと遊園地があるんだよ」
ある日の公園でのひと言。何言ってるのかわかりませんが、富士Qのことか。
:訳あって集まってきた動物たち。
:年末に謎の下痢。病院の余ったフードあげすぎたのでしょうか。自宅警備員のうなぎです。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
妻さんのステータス異常「狂戦士化」を解除するためを連れて旅に出ました。(近所の公園)
2人を眺めながらブログを書いている年末のある日。
「パッパ何してんのー
」
「んー、お仕事」
「ポケモン
」
「…いや、半分はお仕事。パッパも遊びたいなぁ」
「いーよー」
「ご許可ありがありがとうございます。」
ということで、遊んできます。
ブログは夜書くに限りますね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
厄介な感染症のお話をしています。
ということで、猫の感染症、第1章
猫ウイルス性鼻気管炎
(猫伝染性鼻気管炎)
です
いわゆる猫カゼとか呼ばれている病気についてです。
一応、猫ヘルペスウイルス感染症について詳しく書かせていただいております。
猫ウイルス性鼻気管炎と猫ヘルペスウイルス感染症の違いは…と思った方は、ぜひ前回をお読みください。
前回のお話
【ネコ】風邪ひいてるかもと思ったら大体こいつ。猫ヘルペスウイルス感染症①
何回も繰り返しかかってしまって大変なんですよね。
でも、外にも出ていないのになんでと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回でもう少し掘り進めていきましょう
○一度感染すると完治はしない。
猫ヘルペスウイルス感染症で一番厄介な特性がこれなんです。
人でも、ヘルペスウイルスってありますよね
ストレスで口の周りなどにブツブツが出てしまうやつです。
ヘルペスウイルスは、免疫が勝って症状が落ち着いてきても、神経節というところに隠れて眠ってしまうだけなんです。
この神経節にはなかなか免疫が届かない。
この様な理由で完治は難しいのです。
○だから、外に出ていない場合でも発症する。
仔猫のときなどに感染していると、その後他の猫との接触がなくても発症することがあります。
腎不全などの持病・ストレスなどで免疫力が落ちてくると、ヘルペスウイルスはまた増殖してくしゃみなどの症状を起こす様になります。
元々の病気と合わさって、全身状態がかなり悪くなることもあるので注意が必要な病気です。
○予防をしっかりやりましょう。
猫さんが打つワクチンの中には、この病気に対するものが入っています。
多くの方は3種のワクチンを打たれていると思います。
このワクチンは、猫ヘルペスウイルス感染症の症状が出るのを抑えてくれます。
外に出ない猫さんでもワクチンを打ちましょうと言われるのは、このためです。
○ただ、ワクチンを打っていても感染はする。
そう、気をつけていただきたいのはここ。
ワクチンは感染をしないためのものではなく、発症を抑えるためのものです。
感染していると思われる猫さんが近くにいる場合、環境中にウイルスがいるのでしっかりと消毒(次亜塩素酸)したり、子猫や持病を持っている猫は隔離するといった対策が重要です。
『時間が無い方はここを読めば完璧のコーナー』
・ウイルスの特性上、完治はしない。
・外に出ない猫でも発症する。
・予防(ワクチン)をしっかりやることで発症を抑えられる。
・ワクチンは感染予防はできないので、感染猫が近くにいる場合は注意必要。
これで完璧
次回は、
・診断の仕方
・どんな治療が必要なのか
・完治しないなら、治療はいつまでやればいいの
について解説していきます。
では、また来週
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
知らなきゃよかった生き物の不思議
のコーナー
「オランウータンの喧嘩の強さは○○○でわかる」
喧嘩に強いって、オランウータンの世界では重要なんでしょうか。
美味しいご飯を食べたり、いいメスと結婚できたり…するんですかねぇ。
喧嘩の強さは顔に出るそうです。
喧嘩に勝つと、男性ホルモンが分泌されてすぐに顔が大きくなります。
顔のお面みたいなやつですね。
だから顔が大きいほど喧嘩に強いとのことですが、問題もあります。
顔が大きいと、より強いやつに目をつけられてしまい喧嘩をふっかけられます。
弱いのにたまたま喧嘩に勝ってしまった場合、最悪ですね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜番外編〜
何年振りっと言うほど勉強を強いられています。こんばんは、妻さんです
(追われていなくて、比べられない場合に限りますが)
勉強って楽しいですよね
新しい知識が得られたり、理解が深まったり。
実践も交えられる環境に感謝しています
ただ、問題なのが、時間に限りがあり、落ちられないと言うプレッシャー下で受けなければならないこと…
こんな不安なものはありませんね
最近は試験の夢ばかり見てうなされています
「だっ!また、オチのない話してっ!」
ひとりごとにすら、プレッシャーをかけられる妻なのでした
今週はここまで!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます
また来週