【ネコ】痛々しい口内炎…歯周病かと思ったら感染症でした(猫カリシウイルス感染症)②
2023.3.17 -[ハリネズミ]
いつもお越しいただきありがとうございます。
先日、妻さんのお誕生日がありました。
奥様への誕生日プレゼントって皆様はどうやって選んでいるのか気になる獣医師youです。
登場人物紹介
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:筆者です。お腹のタプタプが止まりません。
欲しいものがそんなにない。
強いて言うなら、何も考えずにガチャを引きたい。何も考えずにはできないんですが。
:動物看護師長。おたアヒドグーのママ。週4日出勤です。
「欲しい物」と検索したら「干し芋の」と出てきたので干し芋をプレゼントする予定。
:おたま。子育てマウント系幼児。プクプク4歳半児。
:アヒル先生。2歳児。プクプク系幼児2号。大体、何か臭い。
:ドグーさん。いつでも何かで湿っている。反芻系0.5歳児。
:「おたんじょうびおぉめぇでぇとぅ〜〜(テレッ
)」と言わされてるのか、言いたかったのかわからないテンションで祝福していた。
:訳あって集まってきた動物たち。
:以前調子悪いと話したことがありますが、熱心な看病の末、太った。
ハリネズミの「うにこ」です。
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2月は私と妻さんの誕生日が重なってくるため、毎年バースデーフェスティバルウィークがあります。
別名「チートウィーク」
我慢しないで好きなことをやることにしています。
普段行けなかったあのお店(ラーメン屋)やこのお店(焼き肉屋
)に行きます。
誕生日プレゼントも色々考えてはいたのですが、我慢することを放棄し、全て渡すことにしました。
また来年は来年で悩めばいいんです。
3月は結婚記念日があるので、それを楽しみにお仕事できそうです。
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さて、猫のよく遭遇する感染症シリーズ第3弾でしたね。
猫カリシウイルス感染症
です
テストによく出てくる病名でもあるのでしっかり覚えておいてくださいね
【ネコ】痛々しい口内炎…歯周病かと思ったら感染症でした(猫カリシウイルス感染症)①はこちら
○近年、強毒株の報告があった
いや、ウイルスってすごいですね。
どんどん変異していくんですね。
強毒全身性猫カリシウイルスは、成猫に対して発熱、頭や足に潰瘍を起こしたり、黄疸を引き起こします。
なんといっても死亡率が高いのが問題です。
(死亡率を高めたウイルスって何考えてるんでしょうか。感染先の動物がいなくなってしまったら、困るのウイルスなんじゃないかなと思うんですが…)
○診断はやっぱり症状から入る
口内炎が特徴的と書きましたが、口内炎というより口の中がベロッと剥ける感じなんですね。
これが見られれば、猫カリシウイルス感染症を疑います。
確定診断にはPCR測定を行なったり、抗体価を測定したりするのですが…色々問題はあります。
簡単に言うと、PCR陽性でも抗体価が高くても確定は出せないということ。
(新型コロナウイルス感染症の話と一緒です。話が長くなりので書きませんが…)
なので、やっぱり症状ありきの話なんですね。
○治療は
猫カリシウイルス感染症に対する特効薬が無いので、その周囲の治療で固めていきます。
・抗ウイルス薬を使う
インターフェロンというものを使用することがあります。
絶対効く…というデータがあるわけではないのが残念なところですが、大きな副作用があるわけでもないのがメリットです。
・支持療法
口が痛かったり、食欲がなかったり、脱水していたり…そんな症状を和らげたり維持してあげる治療です。
これが一番メインになるかもしれません。
点滴、消炎鎮痛剤、抗菌薬を使用します。
・局所療法
目ヤニや鼻水によるカブれには外用薬を使ったり、気道の乾燥があるならネブライザーやったりします。
○そもそも、予防できる。
そのままです。
よくみなさんが打っている3種とか5種とかのワクチンには猫カリシウイルスが含まれています。
注意事項としては、
・ワクチンは感染は防げない(発症予防をしてくれるもの)
・ウイルス株が変わると予防効果が100%でない可能性がある
というあたりはコロナと一緒ですね。
『時間が無い方はここを読めば完璧のコーナー』
・死亡率高めの強毒株がいる
・症状を見て診断することが多い
・特効薬はないので、なんとか今を乗り切る治療がメイン
・予防(ワクチン)してください。
これで完璧ですね
病気にかかっているときは痛々しく、食欲も無くなってしまうこともありますが、しっかり治療すれば命を取られることは多くないです。
予防をしておいて欲しいなぁ、と思う病気です
では、また
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知らなきゃよかった生き物の不思議
のコーナー
「シロヒトリの○○○は気持ち悪い」
今週もよく知らない生き物の名前が出てきました。
劇団ひとりなら知ってるという方は多いかもしれません。
ちなみに劇団ひとりと獣医師youの誕生日が一緒ということを知っている人は、ほぼいません。
シロヒトリは、ガなんですね。
このガは夜に飛び回るので、後尾相手を見つけるのにフェロモンを放出する器官を体から出して、自分の存在をアピールします。
つまり、プロポーズしながら飛び回るわけですが、その姿がなんとも気持ち悪い。
エイリアンみたいで。
興味ある方はどうぞ(耐性のない方にはおすすめしません)
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〜妻さんのひとり言〜
こんばんは。
本日は、愛玩動物看護師国家試験の合格発表の日!
ドキドキ発表時間を待ち侘び、いざ結果をっ!と、思い描いていた発表とはならず、
私も獣医師youも手術後ヘトヘトの状態での合否確認となりました
まだまだ人医療に遠く及ばない動物医療ですが、
今後の動物医療発展に貢献できるよう、ますます努めさせていただきます
まずは手始めに、我が家の警備員さん達をそろりと洗浄したいと思います
(「医療…とは」)
今週はここまで!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
また来週