【番外編】誤食した。本当は教えたくない自宅での対処法②
2023.4.17 -[ご挨拶]
新社会人のまぶしさに当てられ、綺麗な心を取り戻す予定だったのが一向に戻って来ないので、そろそろ迎えに行こうと思っている獣医師youです。
いつもお越しいただきありがとうございます。
登場人物紹介
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:筆者です。お腹のタプタプが止まりません。
汚れてしまったなぁ、考える機会が増えました。
「それが大人になるってこと」って何かのアニメで見ました。
:動物看護師長。おたアヒドグーのママ。週4日出勤です。
夫ちゃんの「精神汚染(汚い心になる呪い)」と全力で戦っている。
「フハハ、勇者めこの程度か」というセリフをいつか言いたい。
:おたま。子育てマウント系幼児。プクプク4歳半児。
:アヒル先生。2歳児。プクプク系幼児2号。大体、何か臭い。
:ドグーさん。いつでも何かで湿っている。ヨダレが多く、通った跡がわかる。
:「フハハ、ゆうちゃんこの程度」…多分、意味はわかっていない。
:訳あって集まってきた動物たち。
:かなり綺麗な心の持ち主(と思われる)病院犬のおこげ。
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「綺麗な心」とGoogleさんで調べてみました。
綺麗な心になる方法がたくさん出てきました。
(…これをネットで調べて、一生懸命実践しているところが汚い気がする)
とひねくれてしまったので、実践は出来なさそうです。
何でもネットでわかると信じていたのに
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あんまり実践して欲しくは無い話をしています。
誤食してしまった
でも、どうしても病院に行けないときに、本当に何もできることは無いのか問題について考える時間です。
色々問題があるんですよね…。
その問題も一緒に解説します。
前回は「吐かせる方法」について説明しました。
今回はそれ以外について解説します。
前回のお話
【番外編】誤食した。本当は教えたくない自宅での対処法①
○中和する
吐かせてはいけない物(強酸、強アルカリ)があるということは前回説明しました。
では、どうするのか
・強酸性の物を飲み込んだ場合
身近な物だと、洗剤やサンポールとかですね。
美味しい物では無いので、滅多に飲み込まないかもしれませんが…。
そういう時は重曹を飲ませてください。
・強アルカリ性のものを飲み込んだ場合
洗濯槽カビキラーやお風呂用洗剤がこれに当たります。
皮膚を溶かすレベルのものなので、かなり危険性は高いです。
そういう時は、お酢や柑橘系のジュースを飲ませると良いです。
ただし、どちらの場合も意識がはっきりしているときにしましょう。
意識が低下している時は誤嚥する可能性があります。
○吸収を遅らせる
食べてしまったものの吸収を遅らせるために、卵の白身や犬猫用ミルクを飲ませる方法があります。
これらは、胃の壁を保護する作用もあります。
ただし、ミルクは石油系(灯油やガソリンなど)の場合、逆に吸収を促す可能性があるので飲ませてはいけません。
卵白を食べさせても良いのかというと、こちらも中毒を起こすと言われているものでもあるので注意が必要です。
○洗う
これは誤食では無いですが、中毒物質が目に入ったり皮膚についた場合は流水でしっかり洗いましょう。
この時、ご自身の皮膚に触れないように手袋をしてください。
○自宅での処置はデメリットを伴う
今回紹介したものはあくまで応急処置です。
・重度の胃腸炎を起こすことがある
・永遠と吐き続けることがある
・中毒物質による中毒の程度がわからない(吐かす等だけで良いのかわからない)
などなど、問題はたくさんあります。
死ぬよりはマシ、という考え方で行うレベルのものでもあるので、可能な限り病院へ行くことをお勧めいたします。
また、処置した後は必ず病院へ行ってください。
『時間が無い方はここを読めば完璧のコーナー』
・強酸→重曹、強アルカリ→お酢などで中和する
・犬猫用ミルクなどで吸収を遅らせる
・皮膚や目についた場合は洗う
・あくまで、死ぬよりマシだからやる処置(病院行ってください)
これで完璧ですね
誤食以外でも、あまり話したくない治療法があればまとめたいですね。
やってほしくは無いですが。
では、また来週
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知らなきゃよかった生き物の不思議
のコーナー
「ワニは○○○に負ける」
ワニに襲われたらジグザグに逃げろ
と、何かの図鑑に書いてあったのを見てから早30年。
まだその機会がなく試せていないのですが、失敗した時のリスクを考えられる年齢になったので今後も試す機会は来ないと思います。
大人になりました。
ちなみに、ワニは噛まれたらかなりまずい状況になりますが、そもそも口を開かない状態にすることで比較的危険性は下がります。
噛む力は小型トラックくらいの重さをかけられるそうですが、口を開く力は30kgくらいとのこと。
これは、おじいちゃんの握力にも負けるそうなので、誰か試してみてください。
責任は取りませんが。
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〜妻さんのひとりごと〜
先日誕生日を迎え、
歳が片手いっぱい分になったおたまちゃんの成長に
感動しっぱなしの妻さんです。こんにちは
思えばおたまちゃんの出産は過酷でした。
破水から始まり、陣痛が来ず、結局丸2日間くらいかかりました
その間、私の母と獣医師you母がDO◯TORで仲良しになり、
獣医師youは私の入院食を食べていました
そんな中出産されたおたまちゃんも気づけば、
アヒル先生のトイレの介助ができるほどに…
大きくなりましたあ
話は変わって、
先週〜妻さんのひとりごと〜をお休みしてしまったので、
おこげの兄弟が来てくれた時の様子を今週載せさせていただきます
とっても優しい兄弟たちで、
みんなでおっとり、
おこげのことを覚えているのかいないのか、
優しくしてくれました
カットしたばかりでおこげだけお顔がスッキリしてますが、
みんなそっくりでした
会いに来ていただき、ありがとうございました!