【検査】皮膚の検査はとっても複雑①
2023.4.25 -[症状から考えるシリーズ]
こんばんは
うなぎを食べに磯丸水産へ行っている獣医師youです。
登場人物紹介
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:筆者です。お腹のタプタプが止まりません。
すき家のうなぎはちょっと足りない。
そう思う方は、磯丸水産のうなぎ定食がおすすめです。
:動物看護師長。おたアヒドグーのママ。週5日出勤です。
と、夫ちゃんは言っておりますが、どうせ一人で全ては食べられないことを知っている。
二人で一つの定食を半分こ(させられている)。
:おたま。子育てマウント系幼児。プクプク4歳半児。
:アヒル先生。2歳児。プクプク系幼児2号。大体、何か臭い。
:ドグーさん。いつでも何かで湿っている。ヨダレが多く、通った跡がわかる。
:天パがすぎる。まるで古代ローマの人の様。通称「テルマエロマエ」
:訳あって集まってきた動物たち。
:うなぎと名付けられた自宅警備猫。
はたして子ども達はこのうなぎと美味しいウナギの違いを知っているのだろうか。
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深夜に美味しい定食を提供してくれるお店
(ここ最近のマイベスト)
・磯丸水産
・肉汁餃子のダンダダン
・なか卯
最近はどこのお店もテイクアウトできるのも良いところ。
お酒を飲まなくても気まずくないのも良いところ。
おすすめです。
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皮膚の変化はとっても多い症状です。
動物保険会社のアニコムさんが毎年公開している、家庭どうぶつ白書2022によると、皮膚の病気は犬で1位・猫で3位となっており、今回は私の肌感覚だけではないということもわかります。
恐らくですが、見えちゃうのが原因と思われます。
皮膚は外から観察してすぐに変化がわかりますからね。
皮膚から怪しげな汁が出ていたり、切れていたら病院に行っちゃいます。
また、病院に行ったらいろいろな検査をおすすめされることもあります。
「皮膚なのにその検査
」
と思うかもしれないですが、ちゃんと理由があります。
その理由を一部紹介していきますね
○皮膚は皮膚に終わらず
3秒前に降りてきた格言です。使ってください。
皮膚の病変ってどんなものがありますか?
・ノミがいた
・赤いボツボツがある
・毛が抜けている
・皮膚が脂っこい
・すごく痒そう
・全体的に赤い
・なんか全体的に臭い などなど…。
これらの原因はノミやダニ、細菌感染、アレルギー、ホルモン病など多岐にわたります。
ホルモン病なんて特にですが、皮膚の検査だけやっていても診断つきません。
だから、皮膚は皮膚だけで終わらないということですね。
○一つの検査では、確定診断は出ない
そう、これやっとけば大体の皮膚病がわかるという検査はないんです。
(それに近いものはありますが…)
いろいろな検査を組み合わせていって、全体を見て判断するものです。
…とは言っても、見た目とか状況によって行う検査は考えています。
フケが多いんだったらこれ、脱毛だったらこれとこれはやると言った具合に。
ちなみに、すべての検査をやった挙句、「原因不明」となることもあります。
という大前提を覚えてもらったところで、それぞれの検査についてお話ししますね。
○皮膚掻爬試験(ひふそうはしけん)またはスクレーピング
読んで字の如くなのですが、皮膚を削ります。
メスの刃やエイヒ(大きな鉄製の耳かきみたいな道具)を使ってガリガリと削ります。
皮膚の表面や毛穴の中にいる病原体(疥癬やニキビダニなど)を見つけてくる検査なので、結構深いところまで削る必要があったりします。
もちろん出血することもありますが、疥癬やニキビダニは他の皮膚病と大きく治療方針が違ってくるので、ここで見落とすとここから先の検査が全てうまくいかなくなる可能性があります。
○スタンプ検査
先ほどの皮膚掻爬試験と同時に行うことが多いです。
特に痛い検査ではございません。
病変部にスライドガラスをペタペタと押し当て、特殊な染色をした後に顕微鏡で観察します。
ノミやダニといった寄生虫よりも、細胞を見るのに良い検査です。
様々な白血球や出血、場合によっては腫瘍細胞を見つけることもあります。
*昔、獣医師youが気合の入っていた頃の話。絶対、何かしらの細胞を見つけてやるぞと気合い入れてスライドガラスを押し当てた結果、ガラスを割ってしまうということがありました。
筋肉が裏切った瞬間です。筋肉ないけど。
『時間が無い方はここを読めば完璧のコーナー』
・皮膚の病気は、原因が皮膚に無いこともある
・すべての皮膚検査が完璧ではないので、診断が難しい。
・皮膚掻爬試験という、血が出るまで皮膚を削る検査がある
・スタンプ検査という、細胞を見るのに適した検査がある
・検査に筋肉は不要
これで完璧ですね
今回ご紹介した検査はまだまだ一部です。
続きはまた来週
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知らなきゃよかった生き物の不思議
のコーナー
「ムカシトカゲには○○○がある」
あ、これ私にもあります。
というか、あったという方が正しいでしょうか。
多くの男性が若かりし頃に経験しているやつで、世間では黒歴史と呼ばれているやつです。
「ぬぅぅぅぅ…これ以上怒らせると…俺の…俺の…第3の目が…
」
ムカシトカゲさんにも第3の目があるそうです。厨二病ではありません。本物です。
ただしよく見えないみたいですよ。
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〜つまさんのひとこと〜
普段からあまり余裕のある方ではありませんが、最近はますます余裕がなくなり、沸点が低くなっています。
ストレスの上手な発散方法をぜひ教えて欲しいです、こんにちは妻さんです
それでも、
おたまちゃんがアヒル先生
を朝方トイレに連れて行き、
2人で
「おしっこ出たー
」「出たね〜
」と
アヒル先生のトイレトレーニングが平和に進行していたり、
うなさんのタップタプのお腹を触っていたりすると
余裕のない心もほんわか温かくなります
動物さん、子供達には本当に感謝ですね。
普段放置のなのに、突然水飲みシーンを連写され、動揺を隠せないタップタプなお腹のうなさん

